ki-koのはてブロ

日々変わっていく日常と世界と。

ようこそ。この世へ。

9ヶ月。長かった。待ってたよ、ずっと。

ようこそ。よく頑張って来てくれた。

 

7月1日。予定日より12日遅れて我が子爆誕

いや、奥さん出産。

 

入院初日29日に赤ちゃんの通り道を広げるバルーン開始。30日もバルーンで夕方まで様子見。

1日の深夜からお腹が痛いと言っていた。

翌朝の検診で陣痛がきてるとの連絡。

そして午前9時から促進剤を開始とのこと。

それを最後に連絡が途絶える。

 

 

そわそわ。もう、落ち着かない、落ち着けない。

たまらず何回か一方的にLINE。

既読がつき無事生存を確認。

 

 

18時。破水したと連絡。

破水⁉︎何か怖い言葉だからネットで調べる。

陣痛が先だか、破水が先だか三者三様、十人十色。

そして、また連絡が途絶える。

 

そわそわ。いや、もう軽くパニック。

TVのチャンネルずっとカチャカチャしてたわ。

 

 

19時。今から分娩室に行ってくると連絡が。

それってつまり、もうすぐ生まれるって事っすよね?

 

そわそわ。TVがうるさいから消す。落ち着かないから呪文のように習字を書いてた。

しかし、一向に時間が経たない。

 

 

21時20分。

産まれた!のLINE。

 

マジかーーーーー‼︎‼︎‼︎‼︎

 

病院から連絡くるって言ってたから本人から連絡がきて、そーとおホッとした。無事なんだと。

 

そして、生まれたての赤ん坊の写真が来た。

 

お、おーデカいな!元気そうだ!

安心。スーッと安心。

 

高揚のまま、両親などに報告。

 

まだ、なんか気分がふわふわしてるのでちょっと散歩しながらクールダウンに。

 

良かった。本当良かった。

そんな折、奥さんから電話。

 

いつものノリで、うぃーって感じで電話をうける。

電波があまり良くなくて、ちょっと何言ってるかわかりません。何か病院からって聞こえてきれた。

 

で、すぐ病院から着信が。

何の気なく出ると、胎盤が出てこず出血してるので輸血が必要との事。その為には家族のサインが必要なので病院まで来てくださいと。

この時はまだ、よくわかってなく、はいはーいって感じで病院へと向かう。

 

病院につくと、何やら慌しい。

そして、主治医の先生から説明を受ける。

胎盤がなかなか剥げず、出血があるがどこから出血してるか分からない。なので輸血をしながらの処置をすると。最悪の場合、子宮を摘出しなければいけないかもしれませんので同意書にサインしてくださいと言われる。

 

え?うん?命に関係するんですか?と、問うと、このまま出血が続けば命に関わる問題ですとの返事。

 

物すごい絶望感。何かが落ちていくサーって音が音が聞こえた。

 

そして、手術室に行く前に奥さんに会えた。顔色は悪いけど意識はある。会話もできる。そのまま手術室へと運ばれていった。

 

こちらでお待ち下さいと言われ、待合室へ。

 

ネットで色々調べる。調べれば調べる程不安になるので、もう見るのやめた。

 

つい数時間前に産まれた喜びで宇宙まで上がった感じだったのに、その時は地面にメリメリ食い込んでいく感じ。高低差激しすぎて耳がキーンてなる。

 

長い。座ってられない。時間が経たない。

 

1時間半後。手術室からでてきた。

 

色んな先生が集まり、処置をしてくれたおかげで出血も治り、今のところは子宮も残せていると、ただ経過を見て出血が続くようであれば、摘出するらしい。とりあえず、命の危機は乗り越えた。

 

ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。

 

そして、術後様子を見る間、僕も一緒にいる事ができた。本来ならコロナの影響で面会は出来ない。緊急時なので、特別に。

そして、なんて、生まれた我が子にも!退院するまで会えない予定だったのに、会えた!

 

何か逆にラッキーっすね!って、2人で会話する。

 

良かった。本当に。良かった。

 

まだ、安心はしきれないけど、2人とも居てくれて、良かった。

その後2時間くらい病室に。

先生から説明を受け、明日1日様子を見るので今日はもう大丈夫ですよと言ってもらった。

 

長い長い1日だった。もちろん、奥さんがね。

頑張ってくれたよ、本当に。ありがと。ありがと。

 

てか、マジで、俺1人じゃ何も出来ないよ?わかってる?

子供のために死んでも死んじゃダメよ。頼むよ。

 

とりあえずお疲れ様。

 

帰宅。安心したからか、子供が可愛いからか、久しぶりのビールが美味いからか、わからないけど、涙がでた。

 

くそ、一本じゃたりないよ。。。